オイル仕上げの木の器:
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□無垢の木は空気中の水分の吸収または放出を繰り返し、あたかも呼吸しているか |
のような性質を持った生きている素材です。木の表面をコーティングすることな |
く ありのままの素材感を生かした塗装法がオイル仕上げです。 |
反面、温湿度の急激な変化で割れたり、反ったりするデリケートな面もあります。
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□木にはそれぞれ樹種により固有の樹脂分が含まれています。樹脂分の多い木ほど |
光沢もあり耐水性にも優れていますが、そのぶん香りも強く条件により食品に香 |
りが移ることがあります。香りは使っているうちに徐々に薄らいでいきますが気 |
になる場合は紙ナプキン等の使用をお勧めします。
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□自然な木らしさを前面に出した仕上げですから、少しだけ気遣いと普段の手入れ |
が必要になってきます。手入れをしながら使い込んでいくことを楽しめる方に最 |
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適な仕上げ方です。そうしていくうちに美しさと共に愛着も増し、たんなる「物」 |
ではなく相棒ともいえる「道具」へと変わっていくに違いありません。
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注意点&メンテナンス方法:
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□直射日光に長時間さらすこと、ヒーター、ストーブの近くでのご使用は避けて下 |
さい。 また電子レンジや食洗機は使用できません。
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□使い始めのうちはカレー等の色素が強い食品や 熱く油を多用した料理の使用は |
シミになる恐れがありますので控えてください。使い込むうちにオイルがよくな |
じんで、どんな食品でも大丈夫になってきます。
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□洗剤の使用は最低限に抑え、柔らかなスポンジとぬるま湯をご使用ください。 |
また長時間にわたって水に浸すことはお避け下さい。 |
洗浄後はカビ防止のため、よく乾燥させてください。
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□1年に2〜3回、パサパサするような感じが出てきましたら、オイルを補ってやり |
ます。 使用するオイルはエゴマ油、クルミ油、ベニバナ油 等の植物性乾性油 |
(酸化して固まるタイプ)をお使い下さい。ざらつきが気になる場合は#240〜 |
320のサンドペーパーを使って、オイルを塗る前に全体を研磨します。
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□柔らかな木綿の布で擦り込むように塗ります。ただし木口(年輪が見える断面) |
は吸い込みが良いので数回に分け充分にオイルを吸わせます。 |
30〜40分放置後に過剰なオイルを完全に拭き取ります。 |
べたつき感がなくなるまで数日間 乾かします。
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檜材の特徴:
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□法隆寺を支えた建築材として優れた強度、耐久性の高さ、狂いの少なさ等は実証 |
済みです。その香りのすばらしさ、木目の美しさばかりでなく抗菌作用や鎮静作 |
用等も持ち合わせています。
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□まな板、おひつ、お寿司の付台、風呂桶など古くから様々な生活道具として利用 |
され、生活文化に深く根ざしてきた日本を代表する針葉樹材です。 |